虎の巻01から03までのまとめ

研修を成功させるために、必要な要素である「目的」「目標」「実施内容」「現状のレベル」「効果測定」。なかなか堅苦し言葉が続きましたので、イメージがつかみにくいかもしれません。
そこで図にしてみました。これまでのまとめとして、読んでみてください。

研修を「登山」に例えてみました!

虎の巻をここまで読んでいただいて、どうでしょうか?
研修を「山登り(登山)」に例えると、こんな図になります。

研修の目的、目標、実施内容、現状レベル、効果測定の関係

研修の目的、目標、実施内容、現状レベル、効果測定の関係

大抵、「目的」と「実施内容」は既に明確になっている

まず、「山を登る理由」です。これが「研修の目的」になります。
(「社員に山を登らせる理由」ともいえます)

これは、「なぜ、今回○○研修を行うのか?」ということです。
・「自社の社員をどの方向に向けて教育するか」
・「その一環として、今回○○研修を行う」
という形で、基本的には明確になっていると思います。

しかし、「ビジネスの山」は道が険しいことが予想されます。
そこで、研修会社が「山を登りやすくするために、階段をつくりました」
と御社に提案するわけです。
この「階段の1段1段」が「研修のカリキュラム」です。

これも提案書やテキストの見本で、明確になっているはずです。

問題は、今回目指すべき「ゴール」

今回、研修で取り扱うテーマが、基礎的なビジネススキルやテクニックであれば、
登山する山としては低い山と例えられると思います。
よって、頂上が「今回目指すゴール」になるでしょう。

一方、取り組む内容が難しいこと、量の多いことであれば、山の頂上の標高は非常に高いことになります。
この場合は、中間地点のベースキャンプを「ゴール」にするかもしれません。

いずれにせよ、このゴールが「研修の目標」です。

この図を見ても分かる通り、「階段(カリキュラム)」は、「スタート(現在地)」から「ゴール(目標)」への”道筋”になっていなければなりません。
沢山ある研修テーマやカリキュラム(または、研修会社)の中から、「効果のある研修」を選び、実施するには、「研修の目標」を明確にする必要があるのです。

次に、出発地点の確認

「目標」のところでお話したとおり、ビジネススキルという「山」は、標高がとても高いことがあります。
1回ですべてを登ることが難しい時は、複数回にわけてチャレンジすることもありうるわけです。
この場合、2回目以降のチャレンジは、前回のゴールから次のゴールを目指すということになります。

また1回のチャレンジで登るとしても、海抜0からいつもスタートというわけでもないのが、現実の山登りと同じです。
ある程度、研修前からスキルやテクニックを身に付けている場合があるからです。

よって、次に確認すべきことは、「スタート地点」です。
すなわち「どの高さから出発することになるのか?」を知るということになります。

山自体はとても高いが、既に目の前まで登っていて、後少し登ればいい場合もありますし、
山は低いが、今まで見たことも聞いたこともない未開の地で、最初の1段から登らなければならない場合もあります。

これが、研修前の受講者の「現状のレベル」になります。
場合によっては、「目標設定」の前に「現状のレベル」を調査してから、
「登れそうな高さ」を判断し、「目標」を設定することもあります。

いずれにせよ「現状のレベルの把握」は、大事な研修準備要素になります。

最後に、「どこまで登れたか?」の確認

「現実の山登り」も「研修の山登り」も、ひとりで登ることは稀です。
ただし、「現実の山登り」が「チーム全員」で「同じ高さ」まで登るのに対し、
「研修の山登り」は、「登る高さ」が一人一人異なります。

今回の階段は、登り易かったのか?
メンバー(受講者)に適した階段になっていたか?
これを調査するために、「どこまで登れたのか?」を測定する必要があります。

これが「効果測定」です。

また、「どうやって測定すれば良いか?」という測定方法も大事ですが・・・

「どのタイミングで測定し、測定結果をどのように集計し、『次の研修』のために誰が、いつ振り返りをするのか?」

といった「効果測定を分析する仕組み」も重要です。

難しそうに思われますか?

どうでしょうか?
結構、難しいように思われるかもしれませんね。
もしくは、面倒に思われるかもしれません。

しかし、これは1度実施してみれば、それほど大変でないことに気付くでしょう。

「目標」が「全体の長さ(全長)」だとすると、
「現状のレベルの把握」と「効果測定」は、いわば「物差しの目盛り」であり、ほぼ同じ内容です。

よって、考えなければならないのは「全長」と「目盛り」の2つなのです。

しかも、多くの研修会社が、あなたがこれらを真剣に考えていると知れば、一緒に考えてくれるはずです。

1度実施してみると、「なぜ今までやってこなかったのか」不思議に思うはずです。

場合によっては「不必要な研修」に気付いて、別の研修に予算を回せるかもしれません。
また、「御社に合わない研修」をチェックでき、「より効果のある研修」の発見になるかもしれません。

是非、「目標」「現状のレベル」「効果測定」の3つを意識して、研修をご計画ください。

※なお、本文中の「目的」「目標」という言葉の定義・意味は、通常の意味や定義とは、異なっております。これまでお客様との対話から、上記のように定義した方が理解されやすかったためです

今回のチェックポイント
【「研修の山登り」には「目標」「現状のレベル」「効果測定」の3つが必要】